研修会報告

手術看護に関する研修会のご報告

開催日時

  • 2022年11月26日(土)  10:00~13:30

会場

  • 仙台市中小企業活性化センター(AER内) 6階 セミナールームA・B

参加者数

  • 98名

テーマ

  • 「ポイントを押さえて苦手克服!手術室での急変時対応の基本と看護」

目標

  1. 手術室における急変とは何か、基礎知識が理解できる
  2. エビデンスに基づいた急変時の対応と手術看護をイメージできる

講演

  1. 「 急変対応について 」
    仙台厚生病院 麻酔・集中治療科医師 舟橋優太郎先生
  2. 「 アナフィラキシーについて 」
    弘前大学医学部附属病院 手術看護認定看護師  横山昭菜先生
  3. 「 麻酔科医がいない手術で起きた急変 」
    日本海総合病院 手術看護特定認定看護師   成澤由香先生

昨今、新型コロナウイルス感染拡大が続く中ではありますが、感染対策をとりながら久しぶりの現地開催での研修を企画しました。その為、140名収容の会場ではありましたが募集人数を100名に抑え、間隔を取り、換気時間を設けながら実施しました。今回の研修では、幅広い年代を対象とした研修内容であったため、申し込み開始から数日で定員に達した状況でありました。
グループワークなどは設定せず講演のみではありましたが、先生方からとても分かりやすく講義していただきました。参加された皆様にとって知識の再確認ができ、今後の手術看護の質向上に活かせる内容だったと考えます。中でも、研修中に参加者が携帯でQRコードを読み込んで質問し、それに対し先生がリアルタイムに集計し応答していただくWEBツールを使用した講義では、挙手より気軽に質疑応答ができ活発な意見交換が行われました。
皆様のご理解、ご協力のもと無事終了することができましたこと、心より感謝申し上げます。
アンケートはグーグルフォームを使用して入力する形式としましたが、参加者の3割の方の協力という結果に終わってしまいました。今後現地開催する研修でのアンケート協力の方法を検討しなければならないと思い、今後の課題としていきたいと考えます。アンケートに協力いただいた方々からは、高い評価をいただきました。
皆様からいただいたアンケート結果をもとに、さらにより良い東北地区学会を目指してまいります。


手術看護に関する研修会アンケート結果



  • 3.上記の設問の項目を選択した理由を教えてください。

    • 具体的な内容だった為。(4)
    • より知識を深められた。(3)
    • わかりやすい講義でした。(5)
    • 大事なことを再確認できた。(2)
    • 急変時どこを見ればいいか、知識として理解できた。どのように対応しなければいけないか再確認できた。(2)
    • なかなか普段聞けないような質問を、挙手ではなく携帯を利用しての質問だったので、聞きやすくてよかった。(2)
    • 実際に経験したことのないことを事例を通して具体的に知ることができたため。
    • 事例を交えていてわかりやすい講義の内容だった。
    • 実践的な内容で次の勤務から活かせそうな内容だったから。
    • 手術室における急変対応について、系統だった講義を初めて受けたため。
    • どういう視点で観察し、アセスメントし、どう動くかを教えていただいたが、病態生理などさらに自己学習し、理解を深めて外回り看護を実践していく必要があると感じたため。
    • どのような場合にどのような対応をしたら良いかを学ぶことができた。
    • 急変時の時の対応とか、麻酔科が求めてるいことなどがわかった。
    • 詳しく説明してもらったため。
    • 常に医師がいる環境ではあるが急変時に自分が何を優先して行うべきか再認識できた。
    • また、麻酔科や医師が望む処置を理解して、準備や処置の介助の重要性を理解することができた。
    • 気道、呼吸、循環、抜管時の急変などと分けて説明され、その対処、物品についても細かに教えてくださったので分かりやすかった。アナフィラキシーについての講演や日本海病院での症例についても考えられる原因をひとつひとつ検討する過程が分かりやすく良かった。
    • 麻酔科医師が求めていることや、データから読み取れることなど、知りたいことをしることが出来た。
    • 経験年数が少なく聞き慣れない言葉もあったが、普段実際にしている解除についての説明が多かったから。
    • 各病院でどのような活動、対策をしてるかを知り、自身の学びになった。


  • 5.上記の設問の項目を選択した理由を教えてください。

    • イメージしやすい内容だった。(3)
    • 具体的でわかりやすかった。(4)
    • 具体例や事例を数多く取り入れた講義だったため。(2)
    • 物の場所や必要な薬品など、日頃から確認してシミュレーションしておくことが大事だとわかった(2)
    • 自部署で再確認したいことがわかった。(2)
    • 急変時、どのようにアセスメントしてどう動けばいいか再確認できた。(2)
    • 症状の機序も説明があり、またABCDアプローチも具体的でわかりやすかった。
    • 急変時の対応をするにあたって自分の不足している部分を再確認できた。
    • 今までは不安なだけで実際にどうしたらいいのかの知識が不足していたが今回の研修で知識として学ぶことが出来たため。
    • 麻酔科の先生の考えていることや看護師に求められるスキルが理解できた。
    • 実践的な内容だったから。講義を受けながら振り返りが出来たから。
    • 1人では限界があるので、マンパワーの活用が課題かなと思う。
    • 特に最後の講義が具体的で緊張感もあり、実際に起きた場合を想像できた。そうなった時に自分は何が出来るかを考えた時に、足りない知識が理解できたため。
    • 講義内容としては理解できた。実践に繋げられるよう現場での実際の動き方を考えていきたい。
    • 病院の機材、薬剤の配置を再確認して、いざというときの作業動線を考えることができた。
    • 基本的なことを丁寧に説明してもらったため。
    • 個人的にというより手術部全体的で共通の認識を持たなければならないと感じた。経験年数で差はでてしまうが基本的な急変時のイメージや看護は今後活かしていきたい。
    • 麻酔科医の視点が少しわかった。
    • 実際に急変にあったことがあり、その経験を踏まえて聞くことができたので。
    • 自分のイメージが正解だと思えたから。
    • 何が正常で何が異常かを全員で考え、それにどう対応するか具体的に(組成や流量など)学べたから。
    • 麻酔科医いない状況で、どの様な看護を行うと良いか知れた。
    • 各施設で対応が異なるため、自分の施設で何がどこまでできるか知識の確認と実際に基づいて考えてみたい。
    • 意識下での急変時の対応の再認識。



  • 7.上記の設問の項目を選択した理由を教えてください。

    • 具体的な内容だったので、すぐに活用できると思った。(6)
    • 内容を振り返り実践に活かしていきたい。(2)
    • 日々の実践にとりいれやすい。(2)
    • ここで学んだことをスタッフ間で共有し今後に活かしていきたい。(2)
    • わかりやすかった。
    • 急変時の連絡方法を具体的に決める必要がある事に気がついたので。
    • 今までは不安なだけで実際にどうしたらいいのかの知識が不足していたが今回の研修で知識として学ぶことが出来たため。
    • 実践に生かせるポイントを押さえて講義の内容で今後の手術看護に活かせると思った。
    • 実践的な内容だから。
    • 講義内容が良かったので。
    • 急変時に使用する薬剤やデバイス、アセスメントの手法など具体的に学べたため。
    • 講義を聞いて、まずは物品の位置と除細動器の使い方を確認しようと思った。
    • 確認したいことがわかった。
    • 身近にある事例があると感じた。
    • シミュレーション学習の方法など取り入れるイメージができた。
    • 基本的なこと、麻酔科がやってほしいことが知れたから。
    • 経験の浅いスタッフへの教育が自施設の課題だと感じた。他施設での取り組みなどが聞けて生かせていきたいと感じた。
    • 手術部全体で急変時の対応を構築していかなければ手術看護は成り立たないと思った。
    • 今回の研修で改善できるところは直していきたい。
    • どこの施設でも起こり得ることだから。
    • 理解を深められたから。
    • 緊急時に必要な対応、普段している介助のコツを具体的に知ることができたから。
    • 手術室内を見直して行きたい。
    • 自部署で物の再配置を考慮して、急変時シミュレーションをし、すぐに対応できるようにしていきたい。
    • 病院の規模によってできること、できないことがあるため、自分の施設でのできる範囲、これからできることを考えていきたい。

  • 8.本日は久しぶりの現地開催の研修でしたが、どうでしたか?感想をお聞かせください。

    • リモート等の研修会より集中して講義を聞けるので今後も開催してほしい。(7)
    • 楽しかったです。(3)
    • 初めての参加でしたが実際に色んな話を聞けて学びになりました。(2)
    • 質疑応答がしやすい雰囲気で、普段持っている疑問を解決できた。新たな学びがあった。(2)
    • 良かったです。他の参加者さんの反応を感じことができたので良かったです。(2)
    • リアルタイムで、質問に答えて貰えるので意欲も高まると思います。
    • 集合研修いいですね。対面は。ほかの病院の方の質問なども聞けたので刺激になった。
    • 家だと家族がいて落ち着いて視聴できないので対面でよかった。
    • ウェブも手軽に受講出来るので良いですが、やはり空気感が違うので頭に入りやすかったです。
    • 各地の看護師が集まって学習会をする雰囲気はやる気が刺激されていいと思った。
    • 久しぶりで良かった。
    • 現地開催の研修が初めてだったため良い経験となった。
    • わからないことをすぐに確認できるから。
    • 初めての研修の参加であったが、会場が近かったため参加しやすかった。
    • 新鮮な感じがした。
    • まだ密集に慣れないので参加者の多さに緊張しました。(2)
    • オンラインの方が質問がし易いと感じた。
    • 感染対策はしていてもコロナウイルス感染が心配だった。
    • 現地開催は理想であるが、研修内容でウェブか現地開催か検討してほしい。
    • オンラインも選べると良い。



    • 10.上記の設問の項目を選択した理由を教えてください。

      • 研修に集中できる(3)
      • リアルタイムで、質問に答えて貰えるので意欲も高まると思います(4)
      • 現地開催は他の参加者さんとの連帯感や会場の雰囲気を肌で感じることが出来るので充実感がある。
      • たまには県外に出てリフレッシュもできるので。
      • どっちも良さがある(3)
      • もう少し感染対策として衝立や距離が欲しい。
      • 感染面を考えるとウェブの方がいい気もする。
      • 現地研修がいいが、感染状況などにより病院から許可が出ない場合がある。現地とwebと選べるといいと思う。
      • 現地開催は定員が限られてしまう。
      • 育児などの関係で参加したくても現地には行けない人もいると思うので。
      • 併用することが良いと考える。会場が遠くても参加しやすいため。
      • 現地開催は上記の様に良い点が多数あるが、開催場所への移動などを考えると行きにくいことかあるのでハイブリッドだと遠方からも来やすいと感じた。
      • 集合研修は対面できていいですが、今の現状、人数制限があるので、受講したい人もっといたと思うので、どちらでも受講できる形だと、参加者は増えると思いました。(2)
      • 現地開催が良いが、コロナ禍では不安がある。(4)
      • 移動時間と費用がかかるため(3)
      • webは簡易で会場に行かなくても参加しやすい。
      • 会場や時間帯による。
      • 日程が合わなかったり、定員オーバーで受けられない事もあると思ったから。アーカイブ視聴のシステムがあればより多くの人が見れるから。
      • 現地開催はいつもよりも集中して取り組めるためよかった。しかし、興味があり、現地に行けない研修も多いため、どちらとも言えない。

  • 11.今後開催してもらいたい研修はどのような研修ですか。

    • 麻酔に関する内容(2)
    • 他病院でどのような看護をしているのか話し合いできたらよいです(2)
    • ほかの状況の患者急変事例(2)
    • 今回のような麻酔科の知識や考え方を学べるような研修。(3)
    • 体位固定について(3)
    • 手術中の置き直しや圧抜きなどのポイントを知りたい
    • コロナ感染者の手術看護(3)
    • 麻酔科外来 フィジカルアセスメントと患者理解について 及び外国人への対応
    • 安全管理について
    • 術中の褥瘡予防対策教育体制
    • 手術室におけるシミュレーション教育について
    • 全身麻酔、局所麻酔時に使用する薬と使用する状況、注意点と観察点について
    • 麻酔器の仕組みとモニターの観察ポイント
    • 呼吸、循環、酸塩基平衡をテーマにした内容
    • サージカルスモーク (サージカルスモークは金沢あたりの手術看護学会はやっていたのですが、参加し損ねたので、ぜひ開催してほしい)
    • 外回りの基本、中途採用者のオペ室指導など
    • 術前アセスメント、術中アセスメント
    • 麻酔による体温低下
    • グレードAの各施設の対応
    • 手術看護倫理
    • 手術室ナースの教育
    • これからの外科手術の方向。内視鏡、ロボットなど将来的にどの様になって行くのか、その時の看護師の役割の変換など
    • 術前術後疼痛管理
    • デバイス使用中に起きやすいトラブルと対処法

    • 12.その他、お気づきの点などございましたら、ご自由にお書きください。

      • 資料がカラーになったのも見やすく良かった。
      • 時間が短く感じられたわかりやすい実践的な講義で良かった。
      • オンラインとアーカイブによる後日配信などあると、定員漏れや勤務の都合で参加出来ない場合ありがたいです。
      • 1つ目の研修のアプリと併用する講義を増やしてもらいたい。質問しやすくありがたかったです
      • 参加したかったスタッフが多く、同じような研修がたくさんあると勉強する機会が増えていい。
      • 今後も研修会の企画があれば参加していきたいです。ありがとうございました。
      • 横山先生、成澤先生の講演も大変興味深くわかりやすかったのですが、船橋先生のスマホを使っての参加型の講演は受け身ではなく考えながら聞く事が出来たので頭に残りやすかったと思います。


      頂きましたご意見に関しては、今後の研修会企画の参考とさせていただきます。アンケートにご協力を頂きました皆様、ありがとうございました。

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